顧客の関心を得るキャッチコピーの作り方とは?意味から手順まで解説
目次
商品やサービスの特徴を一目で伝えられるキャッチコピー。BtoCビジネスのみならずBtoBビジネスでも非常に重要です。
シンプルだからこそ、作ることに難しさを感じている方も多いのではないでしょうか。
実はキャッチコピー作りに必要なのはセンスでも才能でもありません。作り方さえマスターしてしまえば、あとは実践あるのみです。
本稿では、キャッチコピーをビジネスで使いたい方のために、キャッチコピーの作り方を解説いたします。
1、キャッチコピーとは?キャッチフレーズとの違い
(1)キャッチコピーとは「宣伝文句」
キャッチコピーとは、面白い言葉や意外な言葉を組み合わせ、顧客の購買意欲を促進する文章のことです。
理想のキャッチコピーは、以下の2つの要素を含め、端的で分かりやすく作る必要があります。
- 商品やサービスの特徴や購入するメリット、競合にはない魅力
- 顧客が自分でも自覚していないニーズを気付かせる一言
(2)キャッチコピーとキャッチフレーズの違い
キャッチコピーとよく混合されがちな言葉に「キャッチフレーズ」があります。キャッチコピーとキャッチフレーズは同じ意味であると解釈されることもありますが、以下の違いがあります。
キャッチコピーの主な目的は、顧客の購買意欲を促進することで、広告や宣伝に限定されて使われることが多いです。一方で、キャッチフレーズの目的は、商品やサービスにおけるイメージ作りで、広告や宣伝に加え、雑誌や本の見出しに利用されることがあります。
(3)キャッチコピーはなぜ重要か
商品の特徴を捉えたキャッチコピーは、商品の良さや顧客が購入するメリットを一瞬で明確に伝えられるだけでなく、商品そのものの付加価値を高めてくれます。
顧客の記憶にキャッチコピーが残ると、商品そのものを思い出してもらえるだけでなく、競合にあたる商品との差別化にもつながります。
また、魅力的なキャッチコピーには商品やサービスに興味を持っていなかった顧客にアプローチできる側面もあります。顧客に「なんだろう」「面白い」などの感情を抱かせることで、商品やサービスの詳細を知ってもらうきっかけを作れます。
2、ビジネスで使えるキャッチコピーの作り方
キャッチコピーの意味を理解したら、キャッチコピーの作り方に移ります。
キャッチコピーの作り方はシンプルです。センスや才能は必要ありません。
キャッチコピー作成の大まかな流れは以下の通りです。
- 目的を決める
- ターゲットを決める
- 商品やサービスの長所や強みを明らかにする
- ターゲットに抱かせるイメージと強みを結びつける
- 伝えたいメッセージを組み合わせる
- 売れるキーワードを盛り込む
上記の流れについて一つずつ解説します。
(1)目的を決める
最初にキャッチコピーを作る目的を決めます。
キャッチコピーを作る際の最終的な目的は、「顧客が商品やサービスを購入すること」ですが、顧客はキャッチコピーを見ただけでは購入には至りません。顧客が購入に至るプロセスの中でキャッチコピーがどのように作用するかを目的として考えることが重要です。
例をご紹介します。
(例)
・目的:「キャッチコピーで商品やサービスの認知度を上げる」
→認知度を上げ、購入を検討する際に思い出してもらうことで、商品やサービスの購買を促進
・目的:「キャッチコピーで商品やサービスのイメージを変える」
→自社の商品やサービスにあまり良い印象を持っていない顧客に対し、商品やサービスのイメージを変えることで購買を促進
上記の例のように、キャッチコピーを作る目的を定めることで、次に考えるターゲットや伝えたいメッセージが明確になります。だからこそキャッチコピーを作る第一歩として目的を決めることが重要です。
(2)ターゲットを決める
次にやるべきことは、ターゲットを決めること(ターゲット設定)です。
ターゲット設定とは、自社の商品やサービスを購入してもらいたい顧客を絞ることです。ターゲットが明確になると、顧客の課題が見えてきます。その課題を自社の商品やサービスがどのように解決できるかを考えることで、キャッチコピーで抱かせるイメージが掴めます。
また、キャッチコピーは幅広い顧客ではなく、狙った顧客(=ターゲット)に刺さるものを作成しましょう。幅広い顧客に刺さるものを作ろうとすると、結局どの顧客にも刺さらないものになってしまうことがあります。キャッチコピーを読んだ人に強く印象を持ってもらうためにも、ターゲットを明確にしましょう。
(3)商品やサービスの長所や強みを明らかにする
次に、自社の商品やサービスの長所・強みを明らかにします。
競合他社にはない長所・強みを明らかにすることで、キャッチコピーに盛り込むべき言葉のヒントが見つかります。
この工程では、ターゲットに響く強みだけを考えるのではなく、自社の商品やサービスが持つ全ての強みを一度洗い出してください。既存顧客から商品やサービスの強みをヒアリングすることも有効です。
(4)ターゲットに抱かせるイメージと強みを結びつける
強みの洗い出しができたら、ターゲットのニーズと結びつけます。
商品やサービスが持つ全ての強みを洗い出すことにより、顧客に伝えたい強みが明確になります。
しかし、企業が1番伝えたい強みが、必ずしもターゲットが1番重要視しているニーズと一致するとは限りません。伝えたいことを明確にするためにも、ターゲットが一番得たいベネフィットは何かを考え、それらに合う強みをキャッチコピーで伝えましょう。
また、本工程で選定した強みを別の言葉でも表現できると、次の工程(5)で言葉を組み合わせるときに便利です。
本工程の注意点は、キャッチコピーが商品やサービスの説明文にならないようにすることです。顧客が知りたいのは商品やサービスの説明ではなく、あくまで「購入して得られるベネフィット」です。
(5)伝えたいメッセージを組み合わせる
次にターゲットのベネフィットに合った「商品の強み」と「伝えたいメッセージ」を組み合わせます。
言葉を組み合わせた後に、ターゲットがこのコピーを読んで「購入後の顧客自身の輝かしい未来(=ベネフィット)をイメージできるか」という視点からもう一度確認しましょう。あまりイメージが湧かない場合は、同じ意味の別の言葉に言い換えてみると良いでしょう。
(6)売れるキーワードを盛り込む
作ったキャッチコピーにインパクトが足りないと感じることもあるかと思います。そのような時は次の項目で紹介するキーワードをキャッチコピーに入れてみましょう。
3、今すぐ使える!おさえておけば間違いなしのキーワード20選
キャッチコピーの作り方が理解できたら、実践あるのみです。さっそくキャッチコピーを作ってみましょう。
「どんな言葉を組み合わせればいいかわからない…」という方のために、おすすめのキーワードをご紹介します。
※広告に使用できる表現や用語は、業界ごとにルールが定められています。法的規制に則り、事実と反する内容にならないようご利用をお願いいたします。
ぜひ、これらを参考にキャッチコピーを作成してみてください。
4、キャッチコピーのコツを掴んでインパクトを残そう
今回はキャッチコピーの意味や作り方について解説しました。キャッチコピーの作成は意外とシンプルであることをご理解いただけましたでしょうか。
キャッチコピーを使用することでリード数や売上が増加した場合は、そのキャッチコピーが顧客に刺さっているという確かな証拠です。キャッチコピーを採用してもなかなかリード数や売上に変化がない場合は、他のキャッチコピーを使用するなど対策を練りましょう。
自社の強みを一番理解しているあなただからこそ作れるキャッチコピーがあるはずです。ぜひ心に強く残るキャッチコピーを作成してみてください。